先日のこと当店にて粋な催しがございました。

漆器作家の土井宏友さんによる茶箱ならぬ「珈琲箱」のお披露目会です。

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珈琲箱は土井さんご自身が木地作りから行い、漆をかけた道具や器を塗りの箱に収めたものです。

今回はこの珈琲箱をご注文された方へ、納品と道具の使用方法を説明するための機会を兼ねまして、当店にてお茶会ならぬ、珈琲会が催されたわけです。他にも遊び心豊かな粋狂な面々が集いました。

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土井さんご本人が抽出方法を説明されています。

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用意された珈琲豆は「コピルアック」。なかなかお目にかかれない貴重な豆です。

出された珈琲は、漆の香りがほのかに。

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まろやかなる、美味。

とても、とても、愉しいひとときでした。

*当珈琲箱についてのお問い合わせは、京都市南禅寺前「うつわや あ花音」さんへ

店主

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骨太

 

論文・企画書をはじめとして、他者を説得するために、自己の考えを「作品」として表現することは簡単ではない。
なぜなら、主旨が相手に伝わるかどうか、伝わったとしても意図した結果をもたらすかどうかは、その構成に大きく左右されるからである。

 

また、構成が正しくて、思い通りの結果をもたらしたとしても、その内容如何では、本質的に成功したと言えないのではないか。
思うに、論文(作品)の場合、構成について大切なのは、論理の筋道がはっきりとしていて、なおかつ太い論理構成であることだろう。すなわち、自説の展開に重点を置いていること、自説の優位性をその理由付けにより説得的に述べていることが必要だと考える。決して他説への批判に拘泥してはならない。他説批判、知識披露に力を注いだ論文(作品)ほど説得力のないものはない。

そこで、自説の論理展開について、まずは自説の必要度をきちんと説明することが肝要と思う。次に自説を展開した際に予想される問題点があれば、不都合があるとしても、なお自説をすすめるに足りる理由付け、言い換えれば許容性範囲の説明が重要である。
また、必要性、許容性、いずれとも、複数の理由がある場合、その優先順位を明らかにしなければならないと思う。焦点がぼけると伝わりにくいばかりか、無用の誤解を生じさせる場合があり得る。

 

この点、反対説や、一般的に通説とされる対象を無視するのは返って説得力をもたないとの批判もあり得るが、自説の理由付けに包含しつつさりげなく否定するような方法をとることで、より自説に厚みを与えることになるから大きな問題とはならない。

 

もっとも、以上のように、構成を骨太の論理で綴ったとしても、肝心の主旨が正しいものでなければ、その論文(作品)の説得力は弱いものである。

 

すなわち、主張したい内容が、普遍かつ善良な観念に基づいたものでなければ、最も多くの人々に支持されるものにはなりえないのではなかろうか。

 

主張したいものがある者は、より多くの人に支持されるよう、説得力のある、歴史の評価に耐えうる作品を真摯に目指すべきだと考える。

 

店主