省かれた線

 

先日、鉄筋オブジェ「後ろ向きのベーシスト」が売約となりました。

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個人的にお気に入りのオブジェだっただけに、ちょっぴり残念ですが、それ以上に、この背中姿を気に入っていただけたこと、大変嬉しいです。

 

造形作家、徳持耕一郎さんの手による鉄筋アート。

省かれた線にこそ意味を感じます。

 

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作品から語りかけてくることはありませんが、静かに聞こえない音を奏でてくれています。

ある意味における存在感のなさが、当店のオブジェ達の良さと言えます。

 

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存在感のないものをうまく調和させることで、自分自身の存在を確かめられるところにこそ、その空間の居心地良さが際立つものではないかと、教えてくれているように思います。

 

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7月にはまた新作がお目見えする予定です。

 

店主

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呼吸するインテリア

 

当店のインテリアはそのほとんどが自然素材で構成されています。

 

床、カウンター、カウンター椅子、テーブル席などは全て無垢の木材ですし、カウンター椅子の座面&背もたれは天然国産葦、障子は和紙、煉瓦、などなど。

 

自然素材を使用していることで何が違うかといえば、第一に店内の空気が違うと言えます。

 

今もなんとも言えない清浄な空気が漂っています。

 

お客様がよく、店内に入った瞬間からなにか甘くて優しい匂いというか空気を感じると仰ります。

 

おそらく店内を構成するこれらの自然素材によるものだと思われます。

 

私自身、昔から鼻炎で春は喉や鼻の奥が痛むことがあるのですが、今年は不思議と快適でした。

 

 

居るだけで癒されるインテリアかもしれません。

 

どうか、当店の優しい空気の中で、ゆったりと珈琲をお楽しみ頂ければと思います。

 

店主

知名オーディオ

当店のオーディオ(アンプ+スピーカー)は知名オーディオ(知名御多出横)を採用しています。

このオーディオ、感覚的な音の不自然さを解消した、世界初のシステムとのことですが、実際に使用してみて驚いたのは、当店のどの場所にいても同質の音質を聴くことができる点です。

音のクリアさはもちろん、その音質の全指向性(店内どの場所にいてもリスニングポイントとなる)の要因は、アンプとスピーカーを溶接で制作している点と、特異なスピーカーの形状にあります。

通常ハンダ付けされる電子部品を全て溶接することで、ノイズの非常に少ないクリスタルでクリアな音質を実現しています。

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スピーカーに一番近い席と再奥部のカウンター席で聴こえる音が同質であること、まことに不思議なスピーカーです。(近い席の音量は気にならない程度に絞っています)

当店ではエントランス部に2台設置しておりますが、この2台で足りていることに驚かれるお客様が結構いらっしゃいます。

店主

テーブル席

テーブル席の椅子をご紹介します。

これも辻村氏に選んで頂いたものです。

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「マルニ木工」様に制作頂きました。

木部分は施主と設計担当の西川氏+京都造形芸術大の学生さんにてオイル仕上げをしました。

自らオイルを塗ると非常に愛着が湧いてくるものですね。

写真のとおり、ゆったりとお寛ぎ頂ける椅子ではないかと思います。

店主

松本民藝によるカウンター椅子

今回は当店の椅子(カウンター席/テーブル席)について紹介します。

どちらも特注品で、それぞれを別々の会社に作って頂きました。

まずはカウンター席。

カウンターの椅子は天然葦(ラッシ)を手作業で編んで座面と背もたれに施しています。

わざわざ珈琲一杯のためにビルの5Fまでエレベータを使って来て頂くのですから、できる限り座り心地がよく、くつろぎを感じられる椅子をご用意したいと思いました。

また、この椅子は長野松本市の民藝家具メーカー「中央民藝」様に作って頂いたのですが、既存のモデルを辻村久信氏にリデザインして頂き、モダン民藝家具として従来の民藝家具とは一線を画した「べつもの」に生まれ変わりました。

辻村久信氏のリデザイン民藝家具を見事に具現化した中央民藝様の「モノづくりの心」が込められた貴重な椅子を是非体感して頂きたいと思っております。

次回はテーブル席の椅子について。

 

店主

辻村デザイン

当店の設計はインテリアデザイナー辻村久信氏によるものです。

初めて辻村氏の作品を15年前に目にし、衝撃を受けたこと、忘れもしません。

聞けばその作品が独立後の1作目だったそうです。

それから15年の月日が流れ、氏の発表される作品を見続けてきた私の中で、今後自分が創る店舗や建築物のデザインをやって頂けたらどんなに素晴らしいだろうと密かに想いが膨らんできたところ、ようやくプロジェクトを始動するにあたり、躊躇なく連絡をさせて頂きました。

15年という年月が醸成させてくれた結果、今回の実現に繋がったような気がします。

喫茶葦島プロジェクトの実現は、辻村久信氏との出会いがなければありえなかったと思います。

また、辻村氏が代表をされている辻村久信デザイン事務所+株式会社ムーンバランスの設計担当、西川裕二氏のご尽力に心から感謝しています。

辻村氏による喫茶葦島のデザインは、当初からそのコンセプトの趣旨自体が、私の抱いていたイメージに合致するものでした。

当店の〜百年喫茶〜というサブタイトル(コンセプト)は、まるで百年そこに存在したかのような喫茶、そして今後百年以上存在し続けるであろう喫茶、そんな悠久の時の流れの中をしっかりとした歩みで永続していく強い意志を表していますが、辻村氏の考案によるコンセプトです。

是非、当店の空間で皆様の大切な時間を、美味しい珈琲とともに、ゆったりと紡いで頂きたいと思っています。

店主