品質経営

 

当店の経営理念の一つに品質経営という考えがあります。

 

すなわち、お客様に提供する珈琲をはじめ、すべての飲食物について良質な原料を使用し、清潔な環境のもと、原料の良さを活かし、丁寧に調理することと考えています。

 

珈琲について言えば、新鮮な生豆を仕入れ、丁寧に焙煎し、焙煎後の保管にも心を尽くして、適切なタイミングで提供することを心がけています。

 

また、当店にはブレンド珈琲が3種類ありますが、全て注文を受けてからその都度ブレンドします。

 

その理由はブレンド珈琲の味をできる限り安定させるためです。

 

例えば葦島ブレンドについて言えば、焙煎度の異なる5種類の豆を割合を変えて混合しますので、事前に大量混合ということはできないのですね。大量に混合してしまいますと一杯毎の味が安定しなくなりますから。

 

これも当店が目指している「葦島ブレンド」の味にブレが生じることをできる限り防ぐための重要な考えであり、オペレーションです。傍目からは面倒なことをしていると思われるかもしれませんし、確かに時間はかかります。

 

しかし、ブレンド珈琲がブレンド珈琲たる意味を真摯に考えれば、そこは妥協できないところなんです。

 

たとえ地味でも、面倒でも、できる限りのことをきちんと丁寧にしていきたいと考えています。

 

店主

時間を紡ぐ珈琲

お陰さまで当店は3年目を迎えました。

 

これまで多くの方にご来店頂き、心より感謝しております。

 

そもそも何故この場所で、このような空間を作り、時間を要してでも一杯ずつ煎り豆を挽いてドリップしているのかについてはそれなりの理由といいますか、想いがあります。

 

思うに、珈琲とは時間を紡いでくれる豊かな嗜好品と考えています。

 

時間を紡ぐとは、日常生活で絡み合った思考や、進めている物事、わだかまりなどを、一度立ち止まって、自ら整理整頓することと考えます。

 

一杯の珈琲をゆったりと静謐な空間の中で嗜む時間が、その後に連続していく日常生活を豊かにすることができれば、と常々想っています。

 

そんな想いを込めて喫茶葦島を創りました。

 

どうか、皆様の大切な時間を、当店の清浄な空気の中で、ゆったりと紡いで頂ければ幸いです。

 

店主

珈琲に寄せて

珈琲は嗜好品ですので生活に必要不可欠なものではありません。

でも、どうして毎日飲みたくなるのか、ふと考えます。

私の場合、珈琲を飲む時間は、ただ飲むという行為をするためだけでなく、それまでに連続していた時間をいったん止めて、飲み終えてから再度続いていく時間を新たに創出していくためのものと考えてます。

すなわち、軽くリセットをしながら、日常を快適に過ごしていくための手軽な方法です。

珈琲タイムまでをとりあえずの目標にして、事を進める、熟孝する、時間を駆け抜ける。

ささやかだけど、楽しい小さな目標があると生活にメリハリができます。

毎日充実した時間を紡ぐための珈琲を目指します。

店主

メソテースな珈琲「葦島ブレンド」

 

当店の主力ブレンドである葦島ブレンドについて。

 

葦島ブレンドを創造(想像)するにあたり、ある言葉が浮かびました。

 

メソテース(中庸)です。

 

すなわち、味のバランスがよく、かつ多くの方が飲みやすいと感じることのできる、中道な珈琲。

 

けっして奇をてらうのではなく、あくまでベーシック。

 

それでいて懐かしさと新しさの併存。

 

ブレンド珈琲がブレンドであることの意義から解きほぐし、再構築した結果の珈琲です。

 

当店の淹れ方が独特と言われるのも、この葦島ブレンドを試行錯誤の末、完成させるに至る過程の中で生まれた副産物とも言えます。

 

目指す珈琲の趣旨がまずあり、次に目指す味があって、その上で豆の選定、焙煎の方法、度合、挽き方、淹れ方が決まっていきました。

 

そのどの過程においても織り込む趣旨がすなわちメソテースでした。

 

このような事を述べるとなんだか堅苦しい珈琲に思われるかもしれません。

 

しかし、無から積み上げた論理の果てに立ち現れる味が、結果的に、理屈抜きで美味しいと感じて頂けるような、五官で素直に飲みやすいと感じて頂けるような、そんな珈琲ができればと想いを込めました。

 

どうか当店の葦島ブレンドを理屈抜きで楽しんで頂ければ幸いです。

 

店主